ナベプロセス株式会社

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グラビア製版 GRAVURE PLATE MAKING

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特徴・優位性

グラビア印刷用の版(シリンダロール)はシリンダーと呼ばれる金属(鉄・アルミ)ロールの表面にメッキされた銅の上に小さい凹型のくぼみから構成されたイメージを彫り込作られています。それらの極小のくぼみは「セル」と呼ばれています。
グラビア印刷は版上のセルの深さによって色の濃さを変えることが可能であるため、写真などの階調を持つ画像の再現性が高いことが最大の特徴で、フイルムに印刷する場合この方式は高速印刷で大量の印刷物製造に適しており簡単な文字印刷から美麗な写真印刷までの印刷が可能です。
グラビア印刷用の版(シリンダー)は印刷後も廃棄されず再度不要なセル部分削り落とし、再利用され新しい版に生まれ変わります。
ナベプロセスのグラビア製版は印刷し易く、またお客様の希望通りの原稿イメージを再現するために精密なシリンダー加工及び銅メッキ、最新の電子彫刻、レーザーのよる焼き付け及びエッチング、クロムメッキをロボット搬送による全自動無人化システムで構成し、納期短縮、お客様の満足度向上に努めています。

工程の流れ・対応規格

工程の流れ

対応規格(スリーブタイプシリンダー)

シリンダー面長(幅) :200mm~1700mm(自動ライン600mm~1350mm)
シリンダー円周 :300mm~1500mm(自動ライン430mm~940mm)
穴径 :60mm~130mm(自動ライン70mm~105mm)

※その他軸付きシリンダー、規格外シリンダーについてもご相談に応させて頂きます。

PAGETOP

グラビア製版工程

シリンダー整備・落版

シリンダー整備・落版

シリンダー整備・落版
印刷の終わった版は表面のクロムメッキを薬品で剥離し、不要になったセル部分がある銅表面をCNC旋盤、研磨機にて削り再度銅メッキができるように整備されます。
CNC旋盤を使用した切削は円筒度、真円度ともに1/100mmという高い精度で加工されます。

銅メッキ

銅メッキ

銅メッキ
落版されたシリンダーや新しく作られた鉄・アルミのシリンダー表面に80~100μの厚みで銅をメッキします。銅メッキの膜厚は自動で精密に制御され、銅メッキの硬度も厳しく管理されています。

仕上げ研磨

仕上げ研磨

仕上げ研磨
銅メッキが終わったシリンダーは、自動研磨機にて仕上がり直径精度、表面粗さを管理し仕上げ研磨されます。仕上げ研磨されたシリンダーはバフ研磨機にて更に鏡面に仕上げられます。
その後、自動ピンホール検査機にて表面の傷や極小のピンホールを検査します。

レーザー製版(エッチング)工程

レーザー製版(エッチング)工程

レーザー製版(エッチング)工程
仕上げ研磨されたシリンダーは、2つの方法で製版されます。
レーザー製版はシリンダー表面に感光材(フォトレジスト)をコーティングし、網点化した画像データをレーザーにて最大6400dpiという高解像度で焼き付けしします。その後現像され露出した銅部分を薬品でエッチングする事によりロール表面にセル(極小のくぼみ)を掘ります。
レーザー製版では高解像度で自由にセル形状、スクリーン線数、スクリーン角度を設定し焼き付けすることができ、エッチングを制御することにより版深度(セルの深さ)も調整することができます。

レーザー製版では極小文字の再現、濃度感のある印刷用の製版に加え、浅版化による環境 に優しいグラビア製版への取り組みや、ダブルスクリーンによるハイブリッドドットなど新しい技術に取り組んでいます。

電子彫刻工程

電子彫刻工程

電子彫刻工程
電子彫刻による製版はダイヤモンドスタイラス(針)を電気信号により振幅させ、図柄を 直接シリンダーに彫刻する方式です。
特徴は、エッチング方式のケミカル的要素を排除する事での製品の 安定化、作業環境の向上が挙げられます。
又、ピラミッド形状のインクポケットの為、インキの転移率が非常に良好(特にハイライト部分)で、階調の滑らかさ、彫刻前のテストカット(試し彫り)による 高い再現性と合せて、カラー印刷において特に威力を発揮します。

クロムメッキ工程

クロムメッキ工程

クロムメッキ工程
レーザー製版、電子彫刻で製版されたシリンダーは表面の強度を出す為にクロムメッキされます。
レーザー製版、電子彫刻とクロムメッキラインはロボット搬送システムで連結され、一連の工程を自動で行います。
その後、版面の欠点検査、深度検査、ペーパーラップを行い版が完成します。

校正印刷

校正印刷

校正印刷
製版が終わったシリンダーは校正印刷機にて実際に校正印刷を行い、お客様の要求が満たされた版に仕上がっているか検査されたあと出荷されます。
東京支社では8本掛けのマルチ校正印刷機を導入し、製版後の校正印刷検査はもちろん、本機刷りと同様の色調整を行う事で、本機での色出し、立ち会い校正の削減に努めています。